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わたしたちの主張
平成29年1月15日

本当に安心につながる社会保障の充実を

皆さま明けましておめでとうございます。

平成になってもう29年目を迎えるのかと、時間の過ぎ去る早さに驚くばかりであります。年齢を重ねるごとに時間の過ぎ去るのが早く感じられるようですが、皆さまはいかがでしょうか。

平凡な日常生活を送ることができ、このように健康で新しい年を迎えられたということは、実感がありませんが本当の幸せなのかもしれません。

さてさて、安倍政権が打ち出した『新三本の矢』(希望を生み出す強い経済・2020年度に名目GDPを600兆円に)(夢紡ぐ子育て支援・希望出生率1・8の実現)(安心につながる社会保障・介護離職ゼロ)は素晴らしい内容であり、かなり国民受けして支持率向上にはもってこいのフレーズではありませんか。ぜひ実現に向けて本気で頑張っていただきたいものであります。

ところが国が負担する社会保障費の自然増を毎年3000億円~5000億円削減し、5000億円程度に抑え込むことを安倍政権は目標として掲げています。安心につながる社会保障といいながら、実際には社会保障に対しては大変に厳しい政策が目白押しであります。今年度法案で提出または実施が検討されている医療・介護・年金の情勢は、医療保険の患者負担増と保険給付の削減。介護保険の利用者負担増と保険給付の削減。物価・賃金の動向に応じた年金給付水準の引き下げ強化であります。さらに来年度(2018年度)は診療報酬・介護報酬同時改定の年度でありますが、ますます社会保障の充実には程遠い、厳しい内容が法案として提出予定であります。

国民が本当に安心して医療・介護が受けられなくなる時代が近づいてきています。国民の健康と生命を預かる医師・歯科医師の団体としてふさわしい活動・運動がますます求められる時代であります。これからも皆さま方のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

それでは皆さま良い一年をお過ごしください。

会長 藤戸 好典

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