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わたしたちの主張
令和3年4月15日
新型コロナワクチンの勧め
 2月17日より医療従事者への新型コロナワクチン先行接種が開始され、3月11日からは2回目の接種も始まりました。4月12日からは一般の医療従事者と高齢者への接種も開始されると聞いております。
 副反応、とりわけアナフィラキシーの発生が諸外国に比べて多く報告されており、3月21日現在、57万8835回接種中47件のアナフィラキシー反応が報告されています。1万2000分の1の確率であるから、確かに事前の製薬業者からの報告データと比べてかなり頻度が高いようであります。因果関係のはっきりしない動脈瘤での死亡例が1例報告されていますが、ほかは全て早期の適切な対処によって問題なく改善しています。
 このような毎日の報道に敏感になっている医療従事者を含めて、多くの一般の方々に対しては接種を少なからずためらう気持が生じたのではないでしょうか。副反応ばかりが報道され、本来のワクチンの持つ大きなメリットをもっともっとしっかりと同時に報道してほしいものであります。今までに人類は多くの種類のワクチンの接種によって、全世界の多くの人たちの大切な命を救ってきたのです。
 新型コロナ感染症に打ち勝ち、医療崩壊をなくし、経済を再生させ、コロナ以前の日常を取り戻すことができる、現在考えられる最も有用な方法はこのコロナワクチンを接種することであります。通常ならば開発に4?5年はかかるといわれていたワクチンが、すでに接種可能な状況になっているのであります。
 新型コロナ感染症に罹患した場合の死亡率は1?2%と非常に高い確率でありますし、重症化して治癒しても日常生活に多くの異常を来して、後遺症に悩まされている患者さんもかなりの頻度で存在しています。感染を防ぎ、重症化を減少させ、死亡症例を減少させる大切なワクチン接種を、医療従事者は日常診療の場において積極的に患者さんに、また一般の方々への推奨を行うべきではないでしょうか。
 もちろん副反応の注意喚起は必要でありますが、不安をあおり立てて、ワクチンの接種を後退させることがないように医療従事者には特にお願いします。
 さてワクチン接種を担当される医療機関は最低限エピペンまたはボスミンの準備をお願いいたします。
  (会長 藤戸 好典)
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