HOME » 協会新聞 » 20160415がんばれ新社会人

バックナンバー

 

わたしたちの主張
平成28年4月15日

がんばれ新社会人

 桜咲く4月は新入生、新社会人などフレッシュマンをよく見かける季節だ。新たに社会に飛び出した新社会人には、急速に変化する今日の社会のなかにあって、自ら考え、行動できる自立した個人として、心豊かにたくましく生き抜いていく力が求められる。この「生きる力、生き抜く力」を養うために必要なこと、基盤となる力は何か考えてみた。

 現在の若者には、「生きる力」を育むことが求められている。この「生きる力」が求められるようになった背景には、知識基盤社会や高度情報化社会、少子高齢社会といった変化の激しい社会に対応して生きていかなければならない必要性があるからであろう。

 この社会を生き抜く力は三つの分野が存在すると考える。一つ目に知育。社会で生き抜くための知識・技能の獲得である。二つ目に徳育。学校や社会の中で生活するにあたり、相手の気持ちを尊重するといった心の態度である。三つ目に体育。心身の健康である。

 まず、一つ目の知育の分野では、日々の学習や職務に向き合うことにより達成されると考える。また、その際に目標を自身で設定する。そして、目標が達成できた場合にはより高い目標を設定し、目標が達成できなかった場合には目標を達成できなかった要因を自身で考察する。このように目標に挑むチャレンジ精神を育む姿勢が実社会では必要と思われる。

 二つ目の徳育の分野は、学校生活や会社のような集団生活の中で形成されるであろう。社会ではさまざまな人と共同生活を営まねばならない。そのため、自分とは異なる考えを持つ人も存在する。そして、自分とは異なる考えや立場を持つ人がいるからこそ、相手の言葉に耳を傾ける姿勢が大切なのだということを日々の生活の中で気付いてほしい。そしてさらには、そのような集団の中にあって、自主性や個性を発揮できる人格を形成してほしい。

 三つ目の体育の分野では、日々の生活習慣から意識、注意したい。朝食を食べなかったり、適度な睡眠を確保できなかったりすると健全な体の成長を阻害してしまったり、病気になって周囲に迷惑をかけてしまう。

 社会人とは自己管理ができる人である。頑張れ!フレッシュマン。

(理事 辻 京子)

●お問い合わせ ●リンク