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わたしたちの主張
平成28年7月15日

ルールと改革

 人間が社会生活を円滑に営む上でルール・マナーというものが考え出されてきました。世の中、人それぞれが勝手なことを言ったりしたりしていては争いが絶えません。人間が歴史から学んだことではありますが、特にイスラム圏、アフリカにおいて、争いが絶えないことは悲しむべき事です。

 その背景にあるのは欧米の過去から現在にかけてしてきたこと、していることが根底にあり、いわゆる反省のない歴史問題と言い換えても良いかと思います。ルールの中には例えば冬期オリンピックで欧米人に有利なようにルールを変えたノルディックスキーのように身近なものから、核保有国5カ国だけが核を持つ権利があるとした核不拡散条約や在日米軍に対する日米地位協定など、誰の目にも明らかにおかしいものもたくさんあります。

 イスラム、アフリカには欧米人に抑圧詐取されてきた歴史があり、今も続いているのです。アジアは日本が白人を排斥しましたので多少はましです。傀儡政権を作ることにより分かりにくくしていますが、いわゆる大国たちが紛争が収まらないように自分たちの利益のために動いているようです。武器商人もおなじ。そのために多くの人々が苦しんでいるのに、自分たちは関係のないような顔をして平和を叫んでいます。安倍政権で日本はイスラムの信頼を失いました。日本らしい平和外交を続けて、信頼を取り戻して欲しいものです。

 ルールは時代の変遷とともに変えていかなければならない部分があります。ルールを変えるときには必ずその抵抗勢力があり、ルールを変える側は多くの場合異端児と呼ばれます。安倍首相はいろいろ言われていますが、どう評価されるかは歴史が判定するでしょう。

 さて、本当は在宅医療、地域包括システム普及のため、一筆書くつもりでしたが、話がグローバルになってしまいました。どうか異端児たちを排斥して、話を聞かないというようなことはないようにお願いいたします。むしろ広い心で積極的に話を聞いて、改革の方向性の一助にしていただけましたら幸いです。

 (理事 猪口 寛)

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