新型コロナ感染症の日本上陸からすでに3年と8か月が経過しました。これだけ大きな感染症の蔓延を誰が予想できたでありましょうか。世界中に拡大したこの感染症は全世界中の人々の行動変容を余儀なきものとし、世界中の経済活動を縮小させ、多くの生活困窮者を発生させました。もちろん我々医療機関においても患者さんの受診控えによる収入減少と諸物価高騰の影響で大打撃を受け続けております。一方ITを活用した在宅勤務、Web会議等の素晴らしい変化と進歩が見られたのも事実であります。第9波の発生が予想され、少しも予断を許さない状況でありますが、過去2年間必要最小限に縮小して行われた総会を今年度は例年同様の規模で開催いたしますので皆様方ぜひご参加ください。
さてロシアによる一方的なウクライナ侵攻からすでに1年6か月が経過しております。ウクライナの住宅街が廃墟と化し、 一般住民をも無差別に攻撃している状況は毎日の報道で皆様方も十分にご存じのことと思います。ロシアによるウクライナ侵攻以来、エネルギー供給問題や食料需給問題が全世界中の最重要課題となっております。今回我々が取り上げた総会の講演会演題とその演者鈴木宣弘先生の選択は皆様の関心にも合致したまさしく時機を得た素晴らしい講演会になるものと役員、事務局一同大変に期待しているところであります。
ところで皆様方御存知のようにマイナ保険証の発行が義務化されようとしています。マイナンバーカード保険証発行の事務手続き上のトラブル、カード読み取り機での種々のトラブル発生、マイナカードを忘れて受診した場合の手続き上の不備問題、施設入所者の管理の問題、各診療所に一台しか設置されていないカードリーダー故障時の対応などなど枚挙にいとまない問題が全国中に発生しているにも関わらず、強引に推し進める政府の態度には我々医療機関からだけではなく、多くの国民からも反対の意見の波が発生し日に日に大きくなってきております。今までの保険証で何ら問題なく行われてきた制度であるにもかかわらず、マイナ保険証にしなければならない理由をまったく説明せず、国民皆保険制度を根底から破壊する政策に佐賀県保険医協会は断固反対の声を上げ続けてまいります。
佐賀県保険医協会は発足以来、地域住民のための医療、介護等の社会保障・福祉の改善充実運動とその地域医療・介護を全力で担っておられる先生方・医療介護従事者の皆様方の経営・生活向上に向けて、役員と事務局員が一丸となって全力で多くの活動に取り組んでまいりました。これからも国民の健康と生命を預かる医師・歯科医師の団体にふさわしい活動を全力で取り組んでまいります。今後とも何卒会員の皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
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