イ・ミョンバクの最期の時から現在に至るまで反日の炎が燃え盛っている韓国は、実は、反日家と親日家が高句麗の時代から共存する国家で、どちらに傾くかは内政問題ともいえる。この隣人は、突出して愛国心が強く、自尊心が強い。現在の韓国は反日団体の韓国挺身隊問題対策協議会(挺身隊)が背後で操っているとの報道もある。そのぐらいの力を持っているが、大韓民国国家情報院は「北朝鮮工作機関と連携し、北朝鮮の利益を代弁する親北団体」として監視しているという側面もある(ウィキペディア)。 明治維新の頃、朝鮮半島は高句麗のあと朝鮮を統一した李氏朝鮮が続いており、長期王朝時代であった。いわゆる韓流ドラマでは美化されているが、末期は王朝の維持だけを考え国民を奴隷同様に扱うような国家となっていた。今の北朝鮮を想像していただけると良い。 日清戦争が勃発し、日本軍が勝利すると、下関条約によって李氏朝鮮と清朝の冊封関係は終わり、李氏朝鮮は清への服属関係を廃棄し、独立国となった。この頃の国民が最も貧困であったとされる。しかしその後、李氏朝鮮は宗主国をロシアに変える動きを見せ、閔妃はロシアに近づき、親露政策を取る事になる。当時ロシアは南下政策をとっており、朝鮮がロシアの支配下に入ることは日本が植民地化されることを意味していた。これにより1895年10月に閔妃が日本の右翼と反李氏の朝鮮人グループに、惨殺される(乙未事変)。この後の日露戦争で朝鮮半島は再び戦場となる。 日清戦争後、日韓併合まで李氏朝鮮は日本の保護下にあり、日本人が最期の皇帝の后になっている。日韓併合後、日本政府は台湾と同様にインフラを整備し、内地人と席を同じくした教育をした。植民地支配といわれるが、欧米のそれとは全く異なる。しかし差別する内地人も少なからず存在した。 台湾や東南アジア諸国に親日家が多いのに対し韓国はなぜ反日が幅を利かせるのか。それはアイデンティティーの問題と考えられる。中国と日本に挟まれたこの国は一度も世界から認められる国家となったことがない。中国という盟主と、かつて朝鮮を支配した日本。小中華思想を持つこの国は、自分たちよりも劣ると考えていた日本に長年にわたって支配されてきたことが、この自尊心の強い国民のアイデンティティーを大きく傷つけたと考えられる。親日家の多くは現在の韓国の経済発展が日本の援助によるものであることは知っている(漢江の奇跡といわれた)が、それは他国で知ったことであり、国内で知らされたわけではない。国家としてのアイデンティティーが日本から助けを受けたことを認めないのである。だから国民には日本から受けた恩は一切知らせない。これが現在の反日無罪の背景である。 (常任理事 猪口 寛)
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