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わたしたちの主張
平成22年1月15日
 

 社会保障の充実

 皆様新年明けましておめでとうございます。

 昨年一年間は協会活動にご協力いただきまして誠にありがとうございました。

 自民党の惨敗による鳩山政権の誕生という一大政変が日本国に起こり、アメリカのオバマ政権誕生以上の驚きで迎えられた年でありました。「コンクリートから人へ」「脱官僚主導と政治主導」「国民の生活が一番」というキャッチフレーズが、自民党政権下で不満の充溢した多くの国民に変化の期待を大きく抱かせ、効果が十分に発揮されたようです。積極的に民主党政権を支援するのではないが、一度自民党政権に変わって世の中がどのように変化するのであろうかという単純な動機が、自民党惨敗という政変を起こした大きな原動力となったのではないのか。

 予算編成過程の事業仕分けが公開討論形式という国民に分かりやすい形で行われたときには、政権交代でこんなにも変わるのかという気持ちを改めて起こさせるものでしたが、しかしこのところの状況はどうしたものでしょうか。鳩山総理の決断力のなさ、各閣僚のまとまりのない意見、マニフェスト無視の緊縮財政ばかりが目立つ予算編成など等、どう見てもこのまま民主党に政権を続けさせて良いのだろうかと考えてしまう状況ばかりです。

 わずか四ヶ月足らずであるとは言え、将来展望の全く見えない鳩山政権は今年の参議院選挙でとても過半数を獲得できるとは思えません。民主党議員への直接陳情を禁止して、県連から幹事長室への一本化を掲げ、必死に民主党支持母体への組織作りを図っているが、国民受けする政策の実行がなかなか進まない状況では、無党派層の票は期待はずれの民主党から自民党に容易に鞍替してしまいます。

 年金・医療・介護・福祉・雇用・子育て・教育等の社会保障政策改善を第一に国民は求めているのです。過去最大の内部留保を抱える大企業への増税と高額所得者への増税を行い、天下り法人や特別会計への切り込みによる無駄の徹底的な削減で税収を獲得して、社会保障の充実に充当すべきです。自民党と民主党が交互に政権を凌ぎあう関係が良いのかも知れないと個人的には感じていますが。

 会員の皆様、本年も協会活動へのご協力是非宜しくお願いいたします。

(会長 藤戸 好典)

 

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